落描きを見返せばエロばかりで己に絶望した、そんな連休前。
拙い文章、第2弾です。イメージは藤井さんの曲「Final Valley」より。
Final Valley 藤井フミヤ 歌詞情報 - goo 音楽
拙い文章、第2弾です。イメージは藤井さんの曲「Final Valley」より。
Final Valley 藤井フミヤ 歌詞情報 - goo 音楽
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「じゃあ、アンタは何を望んでるわけ?」
南郷を壁に追い詰め、アカギは強い口調で問う。
「アンタも俺を好きだと言った」
「……い、言った……けど」
「けど……何?今更それが「友情」だとか言わないよね」
アカギに追い詰められた南郷は、ゴクリと喉を鳴らす。
もちろん、そんなつもりはない。アカギを好きだという気持ちは、いわゆる恋愛感情だろう。
そして、アカギも南郷と同じ気持で好きだという。だから―――
「だから、何も問題はない。そうだろ?」
「………っ!!」
アカギの顔が急激に近寄り、熱い瞳が怯えた南郷を見つめる。
南郷はその瞳に魅せられたように、視線を逸らすことができない。
「で、でも俺たち……男同士だろ?だからそんな……」
「この状況でそれを言うわけ?」
「だから、好き…だけじゃ、駄目なのか…?」
「ああ、駄目だね」
心許ない瞳、後ずさる体。
だが想いが同じなら、絶対に逃しはしない。
「好きになったら欲しくなるのが当然だろう?」
「……う」
「俺はアンタが好きだ。だから、アンタが欲しい……心も体も」
その言葉に、南郷の心臓が激しく高鳴る。
真剣な目、真剣な言葉。アカギは本気なのだ。
男同士だということなど、彼には何の関係もない。好きなものは手に入れるのみ。
「こ、こんなオッサンに欲情……するのか」
「ああ、してる」
さらに近づいてくる、アカギの顔。
南郷が反射的に目をつぶった瞬間、ひやりとした唇が南郷の唇に重なる。
「―――っ」
壊れてしまいそうなほど、激しく脈打つ心臓。触れた唇から体中に広がる、ジンとした甘い痺れ。
ああ…そうだ、自分だってアカギをこんなに求めている。
だけど、どうしても飛び越える勇気が出ない、常識や恐怖という最後の崖。
「南郷さん、自分を捨てちゃいなよ……あの晩のように」
唇を離し、アカギが囁く。
同じ想いなら、一蓮托生。
断崖絶壁など飛び越えて、共にその先の極楽浄土へ―――。
END
「じゃあ、アンタは何を望んでるわけ?」
南郷を壁に追い詰め、アカギは強い口調で問う。
「アンタも俺を好きだと言った」
「……い、言った……けど」
「けど……何?今更それが「友情」だとか言わないよね」
アカギに追い詰められた南郷は、ゴクリと喉を鳴らす。
もちろん、そんなつもりはない。アカギを好きだという気持ちは、いわゆる恋愛感情だろう。
そして、アカギも南郷と同じ気持で好きだという。だから―――
「だから、何も問題はない。そうだろ?」
「………っ!!」
アカギの顔が急激に近寄り、熱い瞳が怯えた南郷を見つめる。
南郷はその瞳に魅せられたように、視線を逸らすことができない。
「で、でも俺たち……男同士だろ?だからそんな……」
「この状況でそれを言うわけ?」
「だから、好き…だけじゃ、駄目なのか…?」
「ああ、駄目だね」
心許ない瞳、後ずさる体。
だが想いが同じなら、絶対に逃しはしない。
「好きになったら欲しくなるのが当然だろう?」
「……う」
「俺はアンタが好きだ。だから、アンタが欲しい……心も体も」
その言葉に、南郷の心臓が激しく高鳴る。
真剣な目、真剣な言葉。アカギは本気なのだ。
男同士だということなど、彼には何の関係もない。好きなものは手に入れるのみ。
「こ、こんなオッサンに欲情……するのか」
「ああ、してる」
さらに近づいてくる、アカギの顔。
南郷が反射的に目をつぶった瞬間、ひやりとした唇が南郷の唇に重なる。
「―――っ」
壊れてしまいそうなほど、激しく脈打つ心臓。触れた唇から体中に広がる、ジンとした甘い痺れ。
ああ…そうだ、自分だってアカギをこんなに求めている。
だけど、どうしても飛び越える勇気が出ない、常識や恐怖という最後の崖。
「南郷さん、自分を捨てちゃいなよ……あの晩のように」
唇を離し、アカギが囁く。
同じ想いなら、一蓮托生。
断崖絶壁など飛び越えて、共にその先の極楽浄土へ―――。
END
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[ 2010/07/16 22:47 | 妄想 ]