私は針が怖いので献血とかできないヘタレなのですが、南郷さんはどうなのでしょう。
体格は立派なので体的には問題ないですよね。でも注射が怖くて、ぶっとい針から血を抜かれるだけで
貧血を起こしそうになったりしたら……？（私はそこまで酷くありませんが）
しげるが鷲巣様と吸血麻雀してるなんて知ったら、ひっくり返るかもしれませんね。

さて、そこそこの人数がいる会社には、献血者が来たりします。
南郷主任と赤木くんが勤める会社も大きい（という設定）ので、もちろん年に一度やって来ます。
でも、主任は針が怖くて、今まで一度もやったことがありません。

「あれ？主任は、献血しないんですか？」

主任の部下（兼、恋人）になってまだ一年にならない赤木くんは、部下の手前率先してやりそうな主任が
やらないのを見て、不思議そうな顔をします。

「うっ！いや、俺は……その……」

『針が怖い」とも言えず、南郷主任はモゴモゴと口篭り。実は貧血なんだとか嘘をついたところで、信じて
もらえるわけがない。どうしようかと悶々としていると、赤木くんはピンと気づきます。

「……ああ、そっか。注射が怖いんだ」
「―――っ！！」
「ま、人にはどうしても苦手なものってありますしね。いいんじゃないですか」

ニヤニヤしながら言う赤木くんを見て、南郷主任の顔と頭に一気に血が昇ります。
気合を入れて立ち上がり、肩を怒らせて献血者に向かう主任を見て、赤木くんも思わず苦笑。
さて、どうなることやら……？


なんていう妄想を、最近うちの会社に献血者が来たので、したのですよ。
「思ったより平気だった」と言って帰ってくるか、血を抜かれてる最中に貧血起こしちゃうか、続きは皆様の
妄想にお任せいたします。ちなみに私は「貧血を起こす」です。


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